かかりつけ医・薬局を持ちましょう

病気やけがをしたときは、健康保険制度により少ない負担で診察を受けることができます。
だからといって、かぜなどの軽い症状で大病院を受診するのはおすすめできません。医療費の財源はみなさんの保険料。ムダな医療費が増えれば、保険料の引き上げなど、みなさんの財布へと跳ね返ってきます。
時間やお金をムダにしないためには、“まずはかかりつけ医に診てもらい、必要に応じて病院を紹介してもらう”という流れが基本です。

  • 解説

まずは「かかりつけ医」へ

「かかりつけ医」とは、日常的な診療や健康管理について、何でも相談できる身近なお医者さんや医療機関のことをいいます。
自宅や勤務先の近くにかかりつけ医を持ち、体調が悪いときはその医療機関を受診しましょう。もしも大きな病気が疑われるようなときには、紹介状を書いてもらうことができます。
緊急時ややむを得ない場合を除き、大病院(ベッド数200床以上)で紹介状なく初診を受けた場合、初診料(2,880円)に病院が独自に設定した「特別料金」を加算してもよいことになっています。紹介状を持って大病院を受診した場合、特別料金は加算されません。

診療時間内に受診しましょう

時間外、休日、深夜の受診には割増料金が加算されます。緊急時ややむを得ない場合を除き、診療時間内に受診するようにしましょう。

はしご受診はやめましょう

同じ病気で複数の医療機関を受診することはやめましょう。受診のたびに同じような検査、投薬がくり返されるので、医療費がかさむだけでなく、体にもよくありません。
ただし、他の医療機関の意見を聞きたい(セカンドオピニオン)ときは、医師に相談してみましょう。

処方せんは「かかりつけ薬局」へ

医療機関で処方せんをもらったら、かかりつけ薬局へ持っていきましょう。いつも同じ薬局で調剤してもらうことで、複数の医療機関から処方せんが発行された場合でも、同じ作用のあるお薬の重複投与を防いだり、飲み合わせによる副作用などを回避することができます。
また、お薬や健康のことで困ったことや疑問があったときは、体質や病歴を理解したうえでアドバイスしてもらうことができます。
お薬を調剤してもらうときは、お薬手帳を忘れずに持っていきましょう。お薬代を節約できる場合があります。